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すい臓がんはすい臓の細胞が、がん化し、腫瘍が発生する病気です。特に膵液(消化液)を運ぶ膵管に発生する「膵管(すいかん)腺がん」が大半を占めます。
すい臓は消化液や血糖値を調節するホルモンを分泌する重要な臓器ですが、がんになると体への影響が大きく、早期発見が難しいのが特徴です。
厚生労働省の「2023年人口動態統計」によると、すい臓がんの死亡数は40,175人で、部位別の死亡数では、すい臓がんが胃がん(38,771人)を抜いて、第3位に位置しています。
家族歴がある方(家族にすい臓がんがいる方)や糖尿病、肥満、慢性膵炎の方などはすい臓がんになりやすいと言われています。
初期にはほとんど自覚症状がありません。病状が進行すると、以下のような症状が出ることがありますが、症状が現れる段階ではすでに進行している場合が多いです。
また、これらの症状は他の病気でもあらわれるため、症状のみでの鑑別は困難です。
男女比は、若年~中年層では男性がやや多い傾向がありますが、年齢が上がるにつれて男女差は縮まる傾向があります。その結果、全体では男女はほぼ同数の罹患数となっています。
国立がん研究センター「全国がん登録罹患データ(2021年)」によると、2021年の罹患人数は以下の通りです。
男性:22,950人
女性:22,869人
※参考:国立がん研究センターがん情報サービス 全国がん罹患データ(2016年~2021年)https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#a7
すい臓がんの発症は50歳以上が多く、特に60〜70代に多くみられます。
国立がん研究センター「全国がん登録罹患データ(2021年)」によると、2021年の男女年齢別の罹患人数は以下の通りです。
40歳代 :男性 573人/女性 409人 (少ないがやや増加し始める)
50歳代 :男性 1,941人/女性 1,234人 (発症が目立ち始める)
60歳代 :男性 4,546人/女性 3,096人 (急増する)
70歳代 :男性 8,996人/女性 7,568人 (発症のピーク)
80歳代 :男性 5,724人/女性 7,474人 (やや減少傾向だが依然として多い)
90歳代 :男性 1,046人/女性 2,783人
100歳以上:男性 21人/女性 88人
すい臓がんは自覚症状が乏しく、見つかったときには進行していることが多いがんです。
そのため、健康診断で異常を指摘され場合は、早期に病院受診をし、精密検査を受け、早期発見・早期治療に繋げることが重要です。
①膵酵素
血液中の膵酵素の値が増加していないかを調べる検査です。すい臓がんがあると、血中膵酵素の値が高くなることがありますが、がんがあっても値が高くならないことや、他の病気によって高くなることもあります。
②腫瘍マーカー
がんに特徴的な物質で、すい臓がんでは、CA19-9、SPan-1、DUPAN-2、CEA、CA50などを血液検査で測定します。
しかし、がんだけでなく、糖尿病や膵炎などでも上昇することがあります。
がんの位置や形、臓器の形や状態、周辺の血流の様子などを確認するために行われ、検査での痛みはなく、体への負担が少ないです。
がんの有無や周囲臓器への広がりを確認するために実施します。
①MRI
②MRCP(MR胆管膵管撮影)
胆管や膵管の状態を詳しく調べる検査で、MRIを使って胆道、膵管を画像にします。内視鏡や造影剤を使わずに、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)と同様の画像を作ることができます。
先端に超音波プローブをつけた内視鏡を口から入れ膵臓の病変を確認する検査です。微小な腫瘍や膵管拡張を詳細に観察可能で、画像解像度が高く、早期病変も見つけやすいのが特徴です。
口から内視鏡を入れ、造影剤を注入し、膵管や胆管をX線撮影する検査です。この際、膵管内の細胞を採取することも可能で、他の検査で診断が確定しなかった場合に行われることがある重要な検査ですが、まれに急性膵炎などの合併症を起こすことがあります。
がんかどうか、どのような種類のがんかについての診断を確定するための検査です。採取した膵臓の組織や細胞を、顕微鏡を使って診断します。
がんの有無や広がり、他の臓器への転移がないかを調べる検査です。PET検査では、静脈からFDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)を注射し、細胞に取り込まれたブドウ糖の分布を、放射性フッ素を目印に画像にします。
他の臓器への転移等が疑われる際に行われる検査で、正確な病期(ステージ)を診断することを目的に行われます。全身麻酔下で腹部に小さな穴を開け、腹腔鏡と呼ばれる細い内視鏡を挿入しておなかの中を直接観察します。
※参考・引用:国立がん研究センター・すい臓がん検査 https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/diagnosis.html
すい臓がんは、初期に自覚症状がほとんどない為、早期発見が難しく、すい臓がんと診断された段階で根治を目指した手術治療を行える患者は全体の2割程度と言われています。
また、国立がんセンターのデータによると、すい臓がんの5年生存率は男性で8.9%、女性で8.1%と臓器別で最も低いと報告されています。
そのため、生活習慣改善に努め、すい臓がんのリスクを減らすこと、また、早期発見し早期治療を行うことが重要です。
「症状はないが、がんが進行しているかもしれない可能性」を頭の片隅に置き、定期的な健康診断や人間ドックで腹部超音波検査や血液検査等の検査を実施することにより、ご自身の膵臓の状態を把握していただくことが、健康を守るための重要なアプローチとなります。
※国立がんセンター5年相対生存率(1993年~2011年診断例)https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/excel/cancer_survival(1993-2011).xls
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1.すい臓がんとは
すい臓がんはすい臓の細胞が、がん化し、腫瘍が発生する病気です。特に膵液(消化液)を運ぶ膵管に発生する「膵管(すいかん)腺がん」が大半を占めます。
すい臓は消化液や血糖値を調節するホルモンを分泌する重要な臓器ですが、がんになると体への影響が大きく、早期発見が難しいのが特徴です。
2. すい臓がんによる死亡率
厚生労働省の「2023年人口動態統計」によると、すい臓がんの死亡数は40,175人で、部位別の死亡数では、すい臓がんが胃がん(38,771人)を抜いて、第3位に位置しています。
家族歴がある方(家族にすい臓がんがいる方)や糖尿病、肥満、慢性膵炎の方などはすい臓がんになりやすいと言われています。
3.症状について
初期にはほとんど自覚症状がありません。病状が進行すると、以下のような症状が出ることがありますが、症状が現れる段階ではすでに進行している場合が多いです。
また、これらの症状は他の病気でもあらわれるため、症状のみでの鑑別は困難です。
4.男女比について
男女比は、若年~中年層では男性がやや多い傾向がありますが、年齢が上がるにつれて男女差は縮まる傾向があります。その結果、全体では男女はほぼ同数の罹患数となっています。
国立がん研究センター「全国がん登録罹患データ(2021年)」によると、2021年の罹患人数は以下の通りです。
男性:22,950人
女性:22,869人
※参考:国立がん研究センターがん情報サービス 全国がん罹患データ(2016年~2021年)https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#a7
5. 年齢層
すい臓がんの発症は50歳以上が多く、特に60〜70代に多くみられます。
国立がん研究センター「全国がん登録罹患データ(2021年)」によると、2021年の男女年齢別の罹患人数は以下の通りです。
40歳代 :男性 573人/女性 409人 (少ないがやや増加し始める)
50歳代 :男性 1,941人/女性 1,234人 (発症が目立ち始める)
60歳代 :男性 4,546人/女性 3,096人 (急増する)
70歳代 :男性 8,996人/女性 7,568人 (発症のピーク)
80歳代 :男性 5,724人/女性 7,474人 (やや減少傾向だが依然として多い)
90歳代 :男性 1,046人/女性 2,783人
100歳以上:男性 21人/女性 88人
※参考:国立がん研究センターがん情報サービス 全国がん罹患データ(2016年~2021年)https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#a7
6. 検査方法(目的と検査方法)について
すい臓がんは自覚症状が乏しく、見つかったときには進行していることが多いがんです。
そのため、健康診断で異常を指摘され場合は、早期に病院受診をし、精密検査を受け、早期発見・早期治療に繋げることが重要です。
(1)血液検査
①膵酵素
血液中の膵酵素の値が増加していないかを調べる検査です。すい臓がんがあると、血中膵酵素の値が高くなることがありますが、がんがあっても値が高くならないことや、他の病気によって高くなることもあります。
②腫瘍マーカー
がんに特徴的な物質で、すい臓がんでは、CA19-9、SPan-1、DUPAN-2、CEA、CA50などを血液検査で測定します。
しかし、がんだけでなく、糖尿病や膵炎などでも上昇することがあります。
(2)腹部超音波検査(エコー)
がんの位置や形、臓器の形や状態、周辺の血流の様子などを確認するために行われ、検査での痛みはなく、体への負担が少ないです。
(3)CT検査(造影CT)
がんの有無や周囲臓器への広がりを確認するために実施します。
(4)MRI/MRCP
①MRI
がんの有無や周囲臓器への広がりを確認するために実施します。
②MRCP(MR胆管膵管撮影)
胆管や膵管の状態を詳しく調べる検査で、MRIを使って胆道、膵管を画像にします。内視鏡や造影剤を使わずに、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)と同様の画像を作ることができます。
(5)EUS(超音波内視鏡検査)
先端に超音波プローブをつけた内視鏡を口から入れ膵臓の病変を確認する検査です。微小な腫瘍や膵管拡張を詳細に観察可能で、画像解像度が高く、早期病変も見つけやすいのが特徴です。
(6)ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)
口から内視鏡を入れ、造影剤を注入し、膵管や胆管をX線撮影する検査です。この際、膵管内の細胞を採取することも可能で、他の検査で診断が確定しなかった場合に行われることがある重要な検査ですが、まれに急性膵炎などの合併症を起こすことがあります。
(7)病理検査
がんかどうか、どのような種類のがんかについての診断を確定するための検査です。採取した膵臓の組織や細胞を、顕微鏡を使って診断します。
(8)PET検査
がんの有無や広がり、他の臓器への転移がないかを調べる検査です。PET検査では、静脈からFDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)を注射し、細胞に取り込まれたブドウ糖の分布を、放射性フッ素を目印に画像にします。
(9)審査腹腔鏡
他の臓器への転移等が疑われる際に行われる検査で、正確な病期(ステージ)を診断することを目的に行われます。全身麻酔下で腹部に小さな穴を開け、腹腔鏡と呼ばれる細い内視鏡を挿入しておなかの中を直接観察します。
※参考・引用:国立がん研究センター・すい臓がん検査 https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/diagnosis.html
7.まとめ
すい臓がんは、初期に自覚症状がほとんどない為、早期発見が難しく、すい臓がんと診断された段階で根治を目指した手術治療を行える患者は全体の2割程度と言われています。
また、国立がんセンターのデータによると、すい臓がんの5年生存率は男性で8.9%、女性で8.1%と臓器別で最も低いと報告されています。
そのため、生活習慣改善に努め、すい臓がんのリスクを減らすこと、また、早期発見し早期治療を行うことが重要です。
「症状はないが、がんが進行しているかもしれない可能性」を頭の片隅に置き、定期的な健康診断や人間ドックで腹部超音波検査や血液検査等の検査を実施することにより、ご自身の膵臓の状態を把握していただくことが、健康を守るための重要なアプローチとなります。
※国立がんセンター5年相対生存率(1993年~2011年診断例)https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/excel/cancer_survival(1993-2011).xls
スマイル健康クリニック東京の「レディースDay」のご案内
当クリニックでは、第2水曜日および第4水曜日を「レディースDay」として設定し、女性の受診者様に安心して受診いただける日をご提供しております。
気兼ねなく検査をお受けいただけますので、ぜひご利用ください。
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